今週は日に日に異動先の職場で過ごす時間が長くなっている。
火曜日から昨日までは7時〜20時勤務だったことも有るがそれだけじゃなく、
まだ俺にきちんと割り当てられた仕事は無いけど、それなりにいろいろ与えられたものを覚えて、
この職場に順応していかなくちゃいけないのだ。
 
午後3時過ぎになって、本日はじめて異動前の部署に行く。
つい先月まで3年のあいだ、俺は総務課経理係所属であった。
だからなのか、総務課長を見るとつい「ただいま(外出から)帰りました」なんて言葉が口をついてでてしまう。
総務課の人達は俺がいなくなってもあまり代わりが無いように見えるが、どうなんだろうか。
今の自分は総務課とAコープとのあいだをうろうろしている。
寓話に出てくるこうもりのような立ち位置だ。
羽があるから鳥のようでもあり、毛があるから獣のようでもある。
いずれは新しい職場に順応した体にならなければならないだろう。
はじめて生物が陸地にあがってきたときのように。

久しぶりの総務課を見ると、
暑いからといってスラックスを膝までたくし上げていたり、
「じゃあ一服するか」といってやたら休憩を取るのがひどくだらしなく見えた。今までと変わっていないことなのに。
自分でも気づかないうちに新しい職場のほうに順応してるんだろうか。
それとも古巣に愛着があるからこそいやな感じに見てしまっているんだろうか。