boycott rhythm machine Ⅱ versus

BOYCOTT RHYTHM MACHINEII VERSUS

BOYCOTT RHYTHM MACHINEII VERSUS

初顔合わせのミュージシャン2人(もしくはペア二組)に1日を与え、そこで作品(音楽)を作ってもらう試み。
新ジャズ軍 versus 新世代連合軍 の音楽による異種格闘技戦7試合。
すごーく面白かった。
まずDVDを見たのだが。これで3800円は高くない。
最高の生ライブ以上の面白さが有った。
まず、試合開始前、試合後の選手それぞれのインタビューを収録。「相手は凄い人だけど何事もやってみることだと思う」とか若手が言ってたり。「暴れなかった」と一日を振り返ったり。コメントがあることでその演奏の聴き方が全然違ってくるのだ。
そしてセッションの最良の部分がVJ付きで収録されている。ミラーボール光る中シタール奏でたり、お寺の本尊の前でディジリドゥー吹いてたり。格闘ゲームのステージみたいでどれも美しい。
 
最高に美しい曲は、 南博 VS 高木正勝
 
最高に美しい映像は 吉見正樹・井上憲司 VS NUMB・SAIDRUM
 
最高に興奮したのは 芳垣安洋岡部洋一 VS DJKENTARO・DJBAKU
 
最高に酒に合うのは 不破大輔 VS GOMA
 
最高頑張ってたのは 外山明 VS SHUREN THE FIRE
 
最高演奏ヤバかったのは スガダイロー VS AXSXE
 
最高予想外だったのは 菊地成孔 VS 半野喜弘
 
 
菊地成孔半野喜弘、俺はどちらもすごく好きな二人。
どちらも凄く好きな二人が出会ったら、今まで聞いたこともないわくわくする音楽が生まれんじゃないかと購入前から楽しみにしていた。 
だけど、自分にとっては仲の好い友達だったとしても相性の悪い人たちがいることもあり、上手くいくとは限らない。そんなことを実感した。
2人の相性は良くなかったようだ。インタビューを見ると、二人の意識の違いがはっきりとわかる。演奏を聴いただけだとよくわからないけど。菊地さんはいらいらしてる。もしかしたら半野さんにセッションの場は合わなかったのかもしれない。半野さんは自分の中から生まれたイメージを忠実に音楽に変換。全てをコントロールしようとしてる。だから合わない?そんなことさえ考えた。 そういえば菊地日記を購入前にチェックしたけど、このセッションの日は特に良かったも悪かったも相手がどうだったのかも書いていなかった。CD買う前は気に留めなかったけど。
 
いやー音楽のセッションって、本当にむずかしいものですねぇ。