県庁の星作者: 桂望実出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (212件) を見る

エリートな県庁職員が田舎のスーパーで1年間研修。
オダユウジで映画化された。


勘違いしていた。
会社の総務課から田舎のスーパーに異動になった俺は、
何か仕事へのヒントが見つかるかと思ってこの本を手に取ったのだが。
こいつは小説であってビジネス本や自己啓発本じゃないのだ。
読了してから気付いてしまった。気付くの遅すぎ。


笑いどころは形式主義に特化した(ことに気付かない)県庁職員と、
田舎のスーパーで適当に働く身体知に特化した職員(パート)とのバトル。
この本は面白かったしその取材の入念さといったら
どこまで時間かけて丁寧にやったんだよと感心するものであった。
が、小説としてもビジネス本としてもどこか今ひとつであった。
俺の期待してたビジネス本としての教訓は、
「ひたむきに働け」「人を良く見て考えろ」ってこと。
もちろんいいことをわかりやすく書いてはいるのだが。
その過程がもっと欲しかった。って小説に望むところが間違ってるんだ一読者。
あくまで小説。


そして俺も県庁さんのようなとこあるから気をつけなきゃいかんな。