デスノート前編

原作面白すぎ。
金曜日の感想なんていまさら書いていいもんかと思うけど。
なるべくストーリーに触れないように。
  最初のシーンがおそらく一番怖かった。
顔は出ないけど群集のいろんなケータイの中で、
掲示板にキラ様(正義の殺人者)に関する書き込みがアップされていく。
キラ様がいるから生きていけるとか、キラ最悪、とか色々。
顔も名前も知らない世の中の無数の人たち、それをひとくくりにした「世論」。一人一人の力も集まれば強大だし、実体のない気配のような「世論」も世の中を動かす力となりうる。でも、気配のような多数の意見で世の中が動いていくのは正直怖い。見えない舵取りの力で、どんどんあてのない方向へ進んでしまいそうで。


藤原竜也は予想通り悪巧みをする笑顔がばっちり似合っていたし、
松山ケンイチも鋭い変人っぷりが素敵。鹿賀丈志は暑苦しかったけど。


この原作の面白さは、これからどうなるんだろう?と常に先が見えない
ハラハラ感と、こうなるんじゃないか?という先の予測(必ず外れる)の楽しみにあると思っていたので、スリリングと言うよりスピーディーな展開は少し残念だった。それでもそのぶんハラハラ感が強調されていて面白いとも思えた。
前編でのカシイユウの扱いは最高!それだけで後編が楽しみになった。