今日の特番は「爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル」

父がものまね好きで、特番があるといつも見ていた。録画してまで見ていたこともあったっけ。子供のころは1月の2日とか3日に放送していたのに、今年は1月9日。人気の衰えは寂しい限りだ。
ものまね歌合戦人気の盛衰は、日本の「歌」のヒットの勢いだ。そもそもものまね歌合戦は紅白歌合戦というコインの裏側のようなもの。大ヒットする歌、国民的な歌が無ければ盛り上がらない。本家の紅白歌合戦は2000年代になって平均視聴率50%を切り続けている。誰もが知っているヒット曲、世代を超えて親しまれる曲が生まれにくい時代だから。世代や音楽の趣味、嗜好ごとに細かく分かれたヒットは生まれているんだろうけど。誰でも知ってる曲が歌われるからこそ、誰もが見るのに。昔は一台のテレビを家族全員で見てたから昔の曲や自分じゃ聴かないような歌手の曲も聴いてたのに、ひとりに一台TVが普及すると自分の興味があるものしか見ないからね。嗜好は細分化される一方。
TV見てると、最近のものまねは旬のタレントのまねや時事ネタが多いという印象を受ける。もう芸じゃなくて瞬間的な勢いとキャラでウケを取る時代なんだろう。それこそ寂しいな。