グリコのカフェオレ

昨日の朝方、風邪っぽい体調をおしてガンジス川(ガンガー)に入った。
パンツやふんどしで沐浴してるインド人のおっさんたちにすすめられるままに。
川岸は階段になってて、川面に一段足を踏み込むともう足の先が見えないくらい濁っている。
ミルクティと形容されるが、グリコのカフェオレを思い出させる色合い。
カフェオレには死体やら灰やら下水やらとにかくありとあらゆるものがブレンドされている。
足元は砂だか灰だかわからないが若干ぬめって沈み込むようだ。


おっさんは手招きをしながらその水でうがいをしていた。
それは絶対無理だがとりあえず腰まで入ってみた。
外の空気は肌寒いが、川の水は意外と冷たくない。暖かさすら感じる。
体に水をかけ、大丈夫じゃないかと調子に乗って鼻つまんでもぐったりもした。
ちょっと泳いでみたりもした。犬かきと平泳ぎで。
バタフライは無理だよ。体内に水入れられないから。
流れは思っていたよりも速くて、溺れないように必死だった。
そのあとはおっさんに石鹸を借りてガンガーで身を清めたから大丈夫!

なはずもなく、宿に戻って入念にシャワーで洗った。
昨日はなんでもなかったのに今日は体がだるいし重い。
ただの無気力なのか、ガンガーの力なのか。
超神水を飲んでしまったのか。
中谷美紀の本によると、大腸菌の数は沐浴可能な数値の三百倍らしい)
体調が整わない毎日だ。