[イベント]文化庁メディア芸術祭

国立新美術館で行われていた
文化庁メディア芸術祭を見に行った。
入場無料なのが嬉しいイベント。さすが日本国!
日曜日+最終日だからなのかすごい人出。


マンガ部門の大賞は「ピアノの森
ずっと好きな作品なので、評価されてて嬉しかった。
生原稿が展示されてるのも良かった。
しかしマンガ部門の作品閲覧室はマンガ喫茶と変わらない様子だった。


アート部門大賞ちゃんと観てない!
エンターテイメント部門は楽しかった。
TENORI−ONやWii、佐藤雅彦研究室。ほとんど観るだけとはいえ、人がやってるのを観てるだけでも面白い。


メディアアート、エンターテインメントには人間の脳や感覚に働きかけるものが目立つ。
もちろん絵画や音楽も人間の感覚に働くかけるものだけれども。
なんていうか、人間の身体が加わる事で初めて作品として機能するものが多い、というか。
TENORI−ONやWiiはそれ自体ではただの箱。
3Dメガネを使って観る作品や、触ることで骨伝導で音が聞こえる作品もあった(触らないと音が聞こえない)。
身体を通して認識するというか、鑑賞する作品。


一方で、佐藤雅彦研究室のように、脳の錯覚を利用する作品もある。
フォントをいじれるFONTPARK2.0なんてまさに脳内作業だし。


メディアなんていっても、つまるところは情報の終点である脳が分析したり認識したりしてるだけじゃないか?なんて「唯脳論」っぽくまとめようとしてたけど、実際には「身体」が深く絡みついて引き剥がせやしないんだな。そんなことを強く思った。
情報伝達の基本であるこのシンプルな文字にしたって、俺が両の手でかちゃかちゃとキーボードを叩いて入力しているわけだし。
そういえば舞城王太郎のキーボードタッチを再現している展示もあった。
今年は頭でっかちにならならいように、自分の身体とひとつよく話し合ってみようと思う。
(いまさら今年の目標)