選手です

俺の勤める会社、平均年齢40歳。
(「うちの会社」と呼ぶのはどこか抵抗がある)
50歳近い上司たちは、
たまに俺のことを『選手』って呼ぶ。
「afterashita選手、ちょっと頼む。」
「afterashita選手、フロッピーくれ。」なんて風に。
たまにちょっと笑ってしまいそうになる。
運動や競技をやってたわけじゃないし、
やっていたとしてもそんな呼ばれ方はまずないだろう。

なんで『選手』?
てかなんの『選手』?

『先生』って呼ばれることもある。
パソコンの操作を聞かれるときなんかだ。
いつもはみんな、呼び捨てか『君』付けなのに。

ちょっと間合いを取りたいとき、
ちょっと頼みがあるときなんかに使うのかな。
思えば俺が他の誰かを
こう呼ぶことなんてないな。
まわりはみんな目上の人だから?
目上の人には使いづらいな。
普段は目下の相手を、
ちょっと持ち上げるときにつかうのかな。
それともギャグ?

とくに敬意を表現できない、肩書きのない人をこう呼ぶのなら
運動や各競技以外でも広く使われてる
『先生』なんてかなり怪しい言葉だ。
漫画家も、教師も、政治家も医者も。
まあ便利な言葉では有る。
日本語って不思議で曖昧だけどそこが便利かも。

今度俺も同僚相手に使ってみようかな。