解禁日

はしごで酔いつぶれた夜。
 
仕事を定時で終え、第一の飲み会へ。
会社の人たちを中心に毎年やってるらしい、
ボージョレヌーヴォーを楽しむ会」。
まずはビールで乾杯。
ついでまもなく、ワイン登場。
15Lの小さい樽。
11月の第三木曜日はボージョレヌーヴォーの解禁日。
そしてこの会は、
解禁をフライングして飲みまくろうという、
とても大きな声では言えない野蛮で申し訳ない会。
開けたのはジョルジュ・ドュビュッフ。
とか書いておいて飲んだのだけど、
ほんとに絞りたてみたいに新鮮で、
まるでサングリアみたいに飲みやすいワインだった。
チーズをたくさん用意してあったのがとてもおいしかった。
 
俺はほとんど同時刻から沖縄旅行の反省会が近くの店であり、
早くそっちに駆けつけたかった。
のだけれど、
帰り支度のつもりでビールとワインのグラスを飲み干そうとすると、
周りの人たちや、すぐそばにいたボージョレ奉行がどんどん
ついでくれるから、酒量が増えるばかりでいっこうに立ち上がれなかった。
正直に話したら勘弁してくれて、お土産のつまみもくれたけど、
一気に大量に飲んで、今思えばここから俺は酔っ払っていた。
 
旅行の反省会では、
未公開の写真も含めたスライドショーで盛り上がり、
旅行のときの勢いを思い出した。
なんでも楽しくて、なんでもできそうな勢い。
 
その後アパートの友人(アネゴ)部屋へ。B11。
みんなで飲むように買ってきた泡盛をいただく。
フランスの新酒と沖縄の古酒を一晩に楽しむなんて、
こんなに贅沢なことって滅多に味わえないだろうな。
正直あまり覚えてないけど、
泡盛もおいしかった(と思う)。
木更津キャッツアイ日本シリーズをそこで見た。
7回表くらいから。
ほかの記憶はあやふや。
一人帰り、二人帰りした後、残った人が、
私には夫が居るのに元彼が…
なんて雰囲気の重たい話をはじめたから、入りづらくてその場で寝てしまった。
会が終わって、部屋に帰るときにはちょっとだけ意識が戻って、
「ひとりして自転車で帰るタニさんを送っていこう!」なんて
馬鹿な気をおこし、よせばいいのにほんとに彼女の家まで送ろうとした。
結局、途中半分くらいまでで、あとはいいよって言われて
引き下がって帰った。
あっちも酔ってたし、そのときは俺のほうがしっかりしてる!
って思ったんだけど。
思い返すとあほだな。
帰ってからタニさんからフォローの電話。
やっぱり最後まで行けばよかったのか?
なんてもやもやしながら寝る。