「爆発する芸術〜岡本太郎展」

岡本太郎って、きっと百年後も人気があると思う。
二百年後は今よりももっと人気があると思う。
「今日の芸術は、うまくあってはならない。
        きれいであってはならない。
        ここちよくあってはならない。」
と、言った人間の作品は、縄文時代の美術のようだった。
本人も縄文土器なんかに強く惹かれてたみたいだ。
若い頃にパリに行って、時代最先端の美術に触れて得たのは、
時代を超えた人間の根源的な力だったのかも。
ちょうど縄文土器のように、
技術や素材なんか関係なく、
人間の本能的な部分、野性的な生命力をそのまま形にすること。
岡本太郎の作るものは、なんとなく妖怪っぽい。
夢に出てきそう。
それは自然や無意識の部分をそのまますくいとっているからなのかも。
きっと俺は数十年後も、どこかに岡本太郎を見に行くのだと思う。