残業した。
気付いたら直属の上司である総務課長とふたりきり。
8時近くになり、てきとうなところで切り上げて帰ろうと思ったが
ありがたいお話を頂戴し、30分延長となった。
 
総務課の人たちには期待している。
いずれは幹部として会社を支える人材となってもらいたい。
そのうち事務だけでなく現場のほうに回ってもらう事になるだろうが、
そこでがんばる事で周囲からの信頼が得られるし、学ぶことも多いだろう。
厳しい仕事を乗り越えてがんばってほしい。
 
というような内容の話。
仕事しながら聞くのがもったいない、
俺のことを考えてくれてるんだな、と感じた。
有り難かった。
 
ただ、俺は、正直いずれこの職場をやめるだろうな、と思っている。
もっと世の中のあちこちを見て歩いて、
見聞を広めたいと思っている。
だから課長の有り難い言葉は重苦しく感じられた。
わざわざ外に出る意味があるのか?
住み心地のいいこの場所でずっと生きていくのも悪くないんじゃないか?
期待を裏切るのか?
胸が痛い。