「毎日の言葉」柳田国男

「おはよう」とか「ありがとう」といった、
日常の言葉の意味と語源を探る本。
知らなかったことだらけ。
現在使われている言葉のほとんどには語源があり、
その、もととなった言葉をアレンジした形で今に至っている。
語源や由来を調べるには、各地の方言を調査することが有効らしい。
方言とは言語の亜種、標準語とは違う形で言葉が生きている例だから。
例えばガラパゴス諸島の鳥類を調べることが、
種の起源を考える重要なヒントとなったように。
 俺は標準語の「怖い」と
秋田弁の「こわい」(疲れるって意味)が、
「コワイ(強い)」こわばる、硬くなるってい同じ語源から来ていることに
驚いた。
両方耳なじみがあるけど、まさか元が同じとは。
文体古くて読みづらいけど、興味深い一冊。