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夜更けに見始めたら面白くて寝られなくなった。
井筒監督は几帳面で、強気っぽくしてるけどけっこう弱いところもあるのかな？なんて思った。
映画には無駄なシーンが一つもないように感じられたから。
全てにちゃんと意味があるんだろーなあと。人の評価を気にすると意味のない部分やわけわからないシーンは
（俺なら）入れられないから。
監督は映画批評もやってるから、きっと自分の作品も批評家目線で見てしまうだろうに。自分が斬った人からどう思われか気になるだろうに。（俺なら確実に気になる。）
だからこそ意地でもよい映画を作らんとと思うんだろうが。
　
「イムジン河」が流れるのは印象的だった。
音楽は平和をもたらすことができるのか？という問いに、
出来ない。音楽よりも理解しあう努力をしないと！と監督が言ってるように思えた。
音楽で女の子一人くらいの心なら動かすことはできるんだろうけど。或いはそれで十分すぎるほど十分なのかもしれないけど。
主人公がギターを破壊するシーンが胸に刺さった。
辛かった。
けどまた見たいと思う、熱い映画だった。
それから、ファッションが格好いい６０年代スタイルなのが魅力。オダジョーのヒッピー姿と、不良がラコステのカーディガンを着こなしてるのが素敵だった。