中田引退(本文とは関係なし)

きのう、地元の水族館に行ってきた。
初めて白クマを見た。カナダからはるばる来た白クマ(北極熊)が水族館の目玉なのだ。
梅雨時に見る白熊は、茶色かった。
元は白い体毛がうすよごれて、ラクダか毛を刈る前の羊みたいな色だった。
案内板にも「茶色いけどほんとうにシロクマです」ということが書かれていたくらい。
見た目は冴えないけど、さすがにクマだけあって巨体。
プールに飛び込んだり、おもちゃにじゃれて噛んだりする姿はかなり迫力があった。
 
夕方から、アパートのトクハラさんのお供で秋田市へ。
トクハラさんはカフェラテを、俺は高速バスのチケットを欲してのドライブ。
出発して2キロ走ったところでUターン。
同じアパートに住んでるユウコさんも合流、3人で出かける。
ユウコさんはちょっとしたことで彼氏と喧嘩して、久しぶりのデートがキャンセルになり
ぐったりと落ち込んでいた。一人だったらきっとわんわん泣いていただろうと言う。
彼氏(結納を交わしたそうだ)と毎度同じような喧嘩をしているそうで、
こんなんじゃ結婚してもまた同じことで喧嘩になるだろうと嘆いていた。
 
その嫌な気分を吹き飛ばすべく、トクハラさんの馴染みの服屋へ買い物へ。
セールが始まったのに、ひどい横殴りの雨で客は我々しかいない。
ユウコさんを主役に、並べてある服を全部チェックする勢いで服を選ぶ。
テーマは「大人の女」。
これ可愛い!いやこっちが似合いそう。これはセクシーすぎ!とかいいながら
トクハラさんは着せ替え人形と化したユウコさんに次から次へと着せたり脱がせたり。
俺はどうしていいのやら。
とりあえず、いいんじゃない?とか可愛いね、とかおざなりな言葉をかけていた。
 
別にどうでも良かったわけじゃない。
ずっと昔ユウコさんとは親密だった時期があり、そのころには一緒に洋服を見ることも
何度もあった。これがいいとかあれがいいとか言う事ももちろんあった。
ただ、それはずっと昔のこと。俺にも彼女にも。
彼女はどんな服が好きで、何色が似合うんだっけ?
今はどんな方向に行こうとしてるんだろう?
そんなことをぼおっと考えていた。 
結局、彼女はトクハラさんが強く試着を勧めた黒のノースリーブのニットを購入。
俺もそれがいいと勧めた。
タイトなニットはすらっとした長身にとてもよく似合っていた。
 
夕食を食べていると、彼氏から簡単な謝罪のメールが届いたらしい。
ユウコさんはちょっと嬉しそうに繰り返し見ていた。
それでも今日のところはメールも電話も返さないつもりだそうだ。
 
 
ひとつの恋が終わって、次の新しい恋。
女性は恋のデータを上書き保存するけど、男性は名前をつけて保存。
いつだったか、はてなの質問コーナーで見かけたそんな言葉を思い出した。
俺の中の彼女のデータは劣化しつつある。
ほとんど読み取り専用。
 
 
 
 
今日はずっと横殴りの雨。
報道ステーションをつけたら中田ヒデ引退のニュース。
驚きで、衝撃で、日記に書くほど言葉が出てこない。