引継ぎ

月初めの朝礼で、7月1日付で辞令が交付された。
今週中にはやるべき残された仕事や引継ぎを済ませ、来週には移動先で仕事を始めることになるだろう。
午前中のうちに移動する先に挨拶に行った。
とはいっても異動が決まる前から馴染みの場所だし毎昼飯買ってるし。
あまり緊張はしない。
各部署を回り、知っている人にも知らない人にもよろしくお願いします。
 
夕方には今持っている仕事の引継ぎ。
簡単に簡潔に説明。たぶんなげやりに聞こえただろうと思う。
 
引継ぎって難しい。
担当の交代によって仕事の効率を良くするためには、仕事に支障が出ないようにするためには、スムーズな引継ぎが必要不可欠だ。
でもそれって、いかに自分の仕事をコンパクトで効率よい形にするか。簡潔なマニュアルを作れるか。ようするにバイトでもできるような、自分が居なくても会社(部署)が成り立つような形に仕事の形を整える作業なんじゃないか。自分が要らなくなるような形を作るってのは案外難しい。「俺が始めた時には100回失敗した」とか「あいつだったら大丈夫だろう」なんてことを考えてるようじゃまだまだなんだ。実際は日々考えてるけど。「なんだ、思ってたより簡単だ」と後任に言わせることができれば、それはきっと良い引継ぎだ。職人の徒弟制度のような、俺の背中を見て10年学べ。なんてのはもう伝統芸能の世界でしか通用しない。俺は一応簡単なマニュアルらしきものは作ったが、きっとそれだけじゃ不十分だ。


 
さて、俺の新天地には異動する人間がいない。俺の分、人員が純粋に1人増えることになっている。俺は誰から、何を学んでいくんだろう。何を担当するんだろう?
こわいし不安だし億劫だけど、いずれとおる道だし、
atoichinennを口ずさみながらがんばろうと思う。