エゴラッピン  ライブ on the rocks! ツアー

秋田市内のライブハウスにて。
前日夕方にチケットを予約。
番号は308。
入って開演を待っていると小さなライブハウスがほぼいっぱいに。
男女比4対6、平均年齢27歳くらいの落ち着いた客層。
2年ぶりの秋田公演。


ステージが暗くなって、音楽が途切れて、バンドが入ってくる。
新アルバムの一曲目「天国と白いピエロ」のギターの一音が鳴っただけで
しびれてくる。少し遅れて登場した中野良恵(よっちゃん)は、ピエロと言うより「時計仕掛けのオレンジ」の主人公アレックスのよう。黒いハットに白いジャケット、黒地に金のリボンのついたタンクトップと黒いホットパンツ。髪もアレックスのような金色のボブ。手を振って、歌う。
咽の調子が良くないと聞いていたけど、すっかり回復したようで、とてもテンション高く歌姫そのもの。ステージを縦横に歩き、ピエロを演じ、ステップを踏み、踊り、ピアノを弾く。全ての行動が観客の視線を集め、全ての行動が観客を煽る。観客に触れるほど前に乗り出したよっちゃんに皆も俺も夢中で集まり手を伸ばし体を揺らした。圧倒的な観客の熱気と密度で手も足も満足に動かすことができないくらい盛り上がった。もうセットリストなんて覚えていられないし、ベースやキーボード(エマーソン北村)の動きなんて見ていられない。よっちゃんを目で追わずにいられないから。演劇を連想させるような動きのパワーと、歌詞知らなくても意味が伝わってくるようなうたの表現力。ライブ中によっちゃんが観客に手渡した白い風船は、もみくちゃにされてあっという間に観客たちの手を離れて天井まで昇っていってしまった。
アンコールの色彩のブルースで幕。
くちばしにチェリーの頃には熱気でふらふらになってて「もう演奏やめてくれ」「いやもっともっとやってくれ」と意識が分裂してた。Tシャツが自分の汗か他人の汗かわからないほどびしょびしょになった。大満足のライブ。初めてなまで聴いた友人も満足して汗まみれの笑顔。
心残りといえば、今アルバムで一番好きな「ロッテンマリー」をやってくれなかったことと、プレゼントに投げてくれた帽子をつかんだけど奪い合いになって引き裂けるのが怖ろしくて手を離してしまったこと。友人は見事タオルをキャッチしていた。
来年もまた来るそうなので是非行こうと思う!