ドラマ「のだめカンタービレ」

一応原作漫画を10巻くらいまで持っている。
でもフジテレビの、ウォーターボーイズやスウィングと同じ
やりかたで2匹目、3匹目のどじょうを狙ってる感じが嫌。


上野樹里はのだめのイメージそのままで可愛い!
玉木宏は思ってたより合ってるけど小出君はどうなの?
竹中直人はもう好きにやってくれ!


絶対漫画のキャラクターと俳優陣がどれだけ重なってるか
チェックしてしまう。
俺の持ってるイメージに合ってたら嬉しいから。
漫画を実写映像化するのって難しい。
世界観が確立されている作品であるならあるほど。
実写化しようと思わせるほどの漫画なら
当然世界観は確立されているわけで、
難しいのは先刻承知ってことになるんだけど。


何が難しいって、漫画は映像に比べて隙間が多いってこと。
音とかキャラクターのディティールとか時間の流れとか。
そういう隙間は読み手が想像力で埋めていくわけで、
それが漫画を読むことの楽しみの一つ。
楽しいからこそ、実写化されると、
自分の想像と映像とのずれに違和感を抱いたりする。
  「NANA」の中島美嘉とかずれを感じないこともあるが。
のだめは、原作漫画を大事に作りました!
というのがすごく伝わったんだけど、
それだけじゃ原作の劣化コピーとまではいかないにしても、
原作を超えることはできないんじゃないだろうか。
表現メディアが違うからには、違う表現が見たいのだ。
多少キャラが似てなくても、
多少ストーリーを変えても、
原作の世界の空気、原作の「間」が活きていれば
面白い!と感じるに違いないんだ。


映像(映画やドラマ)を漫画化したものは
けっこう面白くなるってイメージがあるんだけどな。
それは情報の引き算や圧縮が上手く行ってるからかな?
映像の世界を再現できないことを承知の上で、
漫画としての色を出そうとしてるからなのかな。