たまに受験もいい

髪を切りに行った。
担当してくれてる美容師さんの娘さんが高校受験を控えてて大変らしい。
今のままだと志望校には点数が足りないらしく、家庭教師つけたりもしてるそうで。俺が切られてる時も店の奥のほうで勉強していた。


彼女が勉強していたのは国語だったから、俺は現役時代わりと国語が得意だったのでちょっと見せてもらった。
...久しぶりすぎて新鮮だ。
小説を読み解く問題。傍線部?「それ」の意味する内容を文中の語句を使って25文字以内で答えなさい。とか、本文を読んで主人公の少年の性格について記述しなさい。
みたいな、記述式の問題。最初の問題は楽勝!と思って軽い気持ちで答えを見たら、模範解答と微妙にずれてたり。気を引き締めて真剣に読み、考える。
それから、おなじみの慣用句や故事成語。古文の問題も。
俺が自分でテキトウに考えてる分には、雰囲気や行間から答えを導き出してても問題ないのだけど、中学生にどうしてこういう解答になるのかということを示すのは結構難しいかもしれない。ここでの行動から動機がうかがえるとか、ここの描写が心情を代弁してるとか、きちっと理由が必要で、それを説明して納得してもらわなくてはならない。
真剣に文章を読んで、整理して、説明するってのはなかなか楽しい。相手にきちっとわかってもらうには自分が噛み砕いて理解することが少なくとも必要だから。
勉強を教えるつもりが十分勉強になった。


それにしても受験生の母も大変そうだ。