青い鳥

友人が、そのかつての恋人とよりをもどしたそうだ。おめでとうである。
別の知人のほうでも同じようなことがあったらしい。またまたおめでとうである。
チルチルミチルは幸せの青い鳥を探しに家を出たけど、青い鳥は実は家にいたんだ。そんなふうに感じた。無理して遠くまで探しに行く必要なんかないんだって。


どうも最近出会いが無くて。って皆言ってる。じゃあ昔は有ったのか?っていうと大して無かったような気もするんだけど。
出会いが無いのはダメだって思いがちだけど、かつてそばにいた人の素敵さに気付くための時間なんだと思えば、それはそれでいいのかもしれない。次々に素敵な人が登場したら、前のあの人のいいところなんてきっと考えないまま思い出さないまま忘れてしまうだろう。それはなんだかさびしい。


運命の人っていうのがいるのかいないのかよく分からないけど、もしいるんだとしたら、その現われ方には二通りあるんじゃないか。ある日突然目の前に現われる場合と、近くにいる人が段々とそれに変わっていく場合。珍しくも無い鳩が毎日毎日見ているうちに青い鳥になっていく、なんてこともあるだろう。


俺の青い鳥はいつ現われたんだろうなあ?