「CHANGE」

木村拓哉がさえない小学校の先生から一転、総理大臣に?
第一回目の今日は、国会議員だった父親と第一秘書だった兄が一度に亡くなって、弔い合戦として衆院補選に立候補し当選するまで。


正直、気持ちが悪い。この物語、内閣支持率が低迷する中、突如登場した若さとルックスとイメージがとりえ(と深津絵里も思っている)の二世が与党の救世主となり、やがて総理大臣となる。なんてさ、あまりに自民党に都合のいい筋書きじゃないか?衆院解散の時期が窺われるこの時期に強力すぎる援護射撃。


政治を扱った物語というのはフィクションといえども現実からの影響を否定し得ない。現実と離れすぎてると嘘くさいし、リアルすぎても泥臭くなる。付かず離れずの距離が求められると思うのだが。


キムタクは父を見ていたため政治が嫌いで、渋々立候補を承知したのだが、やはりなかなかやる気がない。まわりはそれなりに一生懸命なのだが。そんな、政治に興味が無かった奴が担ぎ出されて最終的には総理大臣ってストーリーはどうなんだろうか。シンデレラストーリーというべきか、国民なめてるというべきか。もちろん段々と政治に意欲を持ち始めて本物の政治家になっていくんだとは思うんだけど。じゃあ「そのうち立派な政治家になる」という結果があれば二世のテキトウな男が地盤を引き継ぐことは正当化されていいのだろうか?これに関してはドラマ後半で言及してくれるものと信じたい。


キムタクが変なパーマをかけていたのはどうしてだろう?天然パーマという設定らしいが、天然パーマでぼんやりしてて小学生になめられてる30代独身という役柄。イメージは大泉洋としか思えないのだが…。


とりあえずまだ第一話なので今後の変化を期待したいと思う。予想できるのは、キムタクと深津絵里のロマンスはないだろうな、ってことくらい。HEROみたいな不健全に清潔なドラマになったら嫌だな。