スルメを見てイカがわかるか! (角川oneテーマ21)作者: 養老孟司,茂木健一郎出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/12/01メディア: 新書 クリック: 6回この商品を含むブログ (41件) を見る

脳について研究している二人の対談。


タイトルは、スルメ(死んだもの、固定化されたもの、動きのないもの、情報)を理解しようとしても、イカ(生きているもの、動いているもの、生物)を理解することはできない。という養老先生の話から。


なんだか対談がおとなしい印象。茂木先生のほうが聞き役に回っていて大したことは話さないし、養老先生もなんだかおとなしい。遠慮しあっているような。シンポジウムでの対談だから言いたいことを十分に言えてないのかも知れないけど正直物足りない。同じ分野の知識を持つ人同士が対談するより、違う分野同士の対談のほうが面白いのかな。異種格闘技戦もボクサー同士が戦うより空手家と柔道家が戦うほうが予測が付かなくて面白いものな。


「『言葉』には具体性がない」。
「りんご」という言葉ではどんなりんごも表すことができるが、具体的にどんな「りんご」を示しているのかといったらわからない。つまり言葉とは同一性なのだ、という辺りが興味深い。