沈没の危険

24日の夜にバラナシに戻ってきて、今日は4日目か。
宿から歩いて数分のところに貸し本屋があって、一冊20円そこそこで一泊二日借りることが出来る。品揃えがとてもよくて、「人のセックスを笑うな」や「O.ヘンリー短編集」などを読んだ。それからそこにいる人とチェスをしたり。今のところ一勝三敗だ。
毎日は何事も無く過ぎていく。大変結構なことだがそれはそれで不安。
本を読んだりだらだらしたりするのは日本で仕事を辞めてからの生活となんら変わらないから。
非日常を求めて旅をしてバラナシに滞在しているはずなのに、毎日同じようなことをして、しかもそれが日本でも出来るようなことだったら意味が無いではないか?
非日常の日常化。
あっさり言うと沈没。


もちろん今月中には次の街、カジュラホへ移動するつもりなのであるが、それまでの数日間どう過ごすべきか。