車検に出していたクルマが戻ってきた。
まだほんの2キロくらいしか走っていないけど、
なんとなく動きがスムーズで軽くなった気がして嬉しい。
洗車されてぴかぴかになってるし。


ただ、良く見てみると(もちろん良く知ってはいるが)
あちこちに擦り傷、へこみがある。
ぴかぴかってのはちょっと離れて眺めた時の感想だ。
このクルマが生まれてから11年以上。
俺が乗り始めてから6年。
よくがんばってるなあと感心する。
一般のクルマの平均年齢よりも年上なのに、
車検を取ってもうさらに2年走ってもらうわけだから。


ただ、この春からこのクルマに乗るのは俺ではない。
妹だ。
引越しを機会に、俺は必要に応じてにいみさんのクルマを借りる生活に移り、
日常生活に車が必要な妹に譲るつもりなのだ。
もしかしたら今後、この車が自分の所有物になる事はもうないのかもしれない。
そう思ったら
こんな外装ぼろぼろでシートもへたって10万キロ以上走ってる旧型車でも
やっぱり愛着があるんだってわかってくるんだ。


傷をつけてしまって、
それを自分で直そうとして、補修がへたくそで目も当てられないようなところもあるし、
いい音楽を聴きたいと思ってちょっといじったこともあった。
思いでも思い入れもたくさんある、
自分にとって初めてのクルマ。
初恋の人みたいなクルマ?


引っ越すまで、毎日乗ろう。
ちょっと遠くまでドライブに行こう。