「或る音楽」タイ・レイ・タイ・リオ【文庫本付き】アーティスト: 高木正勝出版社/メーカー: Epiphany Works発売日: 2009/06/17メディア: CD購入: 6人 クリック: 48回この商品を含むブログ (39件) を見る

作曲家/映像作家である高木正勝氏を追ったドキュメンタリー映画
福島フォーラムにて。
上映後、高木氏本人が登場してトークショー(簡単な対談)が行われた。


高木氏は自分の理想とする音楽について、
「ピアノができた頃にヨーロッパの田舎の村でおじいちゃんが演奏してるような音楽」
と表現していた。
彼の音楽はピアノ中心でありながら、現代の日本っぽい洗練された感じもあり、
民族音楽っぽいニュアンスもある、
つまりは何でもない音楽。
彼の表現を意訳すると、どこにでもありそうでどこにもない音楽というところか。


音楽と同様の力を注いで製作されている彼の映像作品は、
日常的な光景にコンピューターで加工を加え、特別な映像を作り出すもの。
どこにもなさそうなのに、実はありふれたどこにでもありそうな景色。


その映像と音楽が同時に流れると、
懐かしいようで全く新しい空間が生まれる。
月並みな表現で申し訳ないけど、そんなかんじなんだ。