アラバキロックフェス’10(2日目)


2日目は朝から晴天。
昨日と同じ格好でいると汗ばんでくる。


ザ50回転ズ
2007年に出演した時も朝早い時間からのスタートだった。
彼らもそれを覚えていて、「歯磨きしながら観てる奴がいた」って。
その変わらないキャラクター、音楽性がすごくうれしい。
朝から観客が多かったのでステージがほとんど見えなかったのが残念。


神聖かまってちゃん
話題のバンドなので一目見ておきたかった。
三味線が鳴る前(開演前)からなにやら前説?MC?メンバーがステージに出て待機してる。
「もうやれるんだけど…」スタートが待ちきれないらしい。
しかし三味線が鳴り、演奏タイムに入ってもだらだらMCが続いて、なかなか曲に入らない。
自分は観たいライブがあったため、一曲目で脱出!
短気でごめんなさい。(同様に脱出した人はものすごく多かった。
最後まで観た人によると、結局持ち時間で3曲しか演奏されなかったとか。)


・ZAZENBOYS
曲やる前に、向井さんが「朝なので発声練習を・・・」と言ってから、
「しっぽ、しっぽ、ねこ!」と叫んでいた…。
フェスじゃなくても何回か観てるが、やっぱり凄い。格好良い。
美メロとか共感できる歌とかそんなんじゃなくて、バンドの緊張感と一体感、
圧倒的な上手さ。何度観ても、観れて良かったと思う。



・ミドリ
同じくやっぱり凄い。
このバンドはライブが圧倒的なので今日どうしても観たかった。
後藤さん(なんとなく本名呼び捨てにでしづらい)は黒髪ボブカット。髪伸びたんだなあ。
相変わらずテンション最高に高い。
彼女は曲の途中でステージを降り、フロアへ。ステージから10メートルくらい離れたところまで行って、そこで観客に持ち上げてもらって歌い続けてた。ほんと目が離せない。
そして「そこのねえちゃん、写真撮んなや。」と観客に注意。
そのまま客席で歌った「POP」は綺麗だった。
圧倒的にテンション高い人を見ると、何故だか元気をもらった気分になる。


休みながらストレイテナーを聴き、次の会場へ。
途中、RIZEから「ピンクスパイダー」が聴こえたので立ち止まる。
平和について歌った曲を「ハイチのご近所さん、チリのご近所さんへ」と前置きして演奏したり、
最後の曲で「誰か歌いたい奴いるか?」と問いかけて、手を上げた観客をステージに上げて歌わせたりしてた。RIZEについて全然知らなくて、ただ爆音なバンドかと思ってた。
気持ちのこもったバンドなんだな。認識を改めた。すごく良かった。


the band apart
大好きなバンド。ステージは特設テント。
開演前なのに入りきらなかった人があふれてる。
始まってからも観客は増え続け、全く見えないまま外で立って聴いた。
新しいミニアルバム中心の構成の中でも、かつての曲もやってくれたのが嬉しかった。
「I love you wasted junk&green」のイントロがツボ。
聴いてたら、偶然友人にばったり会えたのも嬉しかった。
やっぱり40分くらいじゃ足りないな。


曽我部恵一BAND
フェスでは必ず観るバンドの一つ。去年のアラバキ大トリ。
びっくりするほど短い、けれども完全燃焼の全6曲。好きな曲ばかり。
恒例の「テレフォン・ラブ」の前フリも。
(・・・アラバキで出会ったあの娘、電話番号交換したけどまだ電話してなかったな。どうしてるかな。電話してみようかな。トゥルルルル・・・)
いつもより短くなった気がした。
晴れ男曽我部さん、当然この時間も晴天。
観た後はいつも笑顔になるバンド。
個人的には日本語ロックの現時点最高峰だと思ってる。



東京スカパラダイスオーケストラ
時間帯かぶってたスペシャルアザースを捨ててこちらへ。
相変わらず最高に盛り上がる。
歌が(部分的に)入る曲が増えて、ギターの出番が多くなった?




・THE GREAT PEACE 10 SONGS
“RESPECT FOR”忌野清志郎
今年のアラバキのメイン。
去年のこの時期、ヤフーニュースで訃報を見てがっくりきたっけ。
でも今夜は祭り。わいわい明るく、「法事」じゃなくて「リスペクト」なんだ!
たくさんのアーティストがキヨシローの曲を歌い継いでいく。
はじめは川崎町の中高生による「OH!ラジオ」の合唱。和む。  


 1曲目はLeyonaで「よォーこそ!」
「よく来てくれた このコンサートに よく来てくれた こんな夜に」
バンドのメンバー紹介もありの、最高の一曲目!
 2曲目はスカパラ茂木欣一の「トランジスタ・ラジオ」。
 3曲目は田中和将佐藤タイジの『よそ者』。
 4曲目は曽我部恵一エゴラッピン中納良恵のダブルボーカルの『エンジェル』
 5曲目は宮沢和史(BOOM)の『うわの空』。
 6曲目はBEGINで『ぼくの先生』。
 7曲目は泉谷しげる浜崎貴司とKUMI&NAOKI(LOVE・PSYCHEDELICO)の『い・け・な・いルージュマジック』。
 8曲目は奥田民夫と上江洌清作とYO−KINGの『デイドリーム・ビリーバー』。
 9曲目は奥田民夫の「スローバラード」
 10曲目は仲井戸“CHABO”麗市の「毎日がブランニューデイ」。
 最後に全員プラス吉井和哉と観客全員で「雨上がりの夜空に」を大合唱!
メンバー紹介からすごく楽しくて、盛り上がって、しかも長くて。3曲目あたりからこりゃ大変なライブだ、ってずっと思ってた。全曲良かったんだが、特筆するなら宮沢さんの「うわの空」。
いつか飲み屋かどこかでキヨシローさんと共演したいと思っていた曲だそうで、強い思い入れが伝わってきた。それと、奥田民夫の「スローバラード」。幸せと悲しさが同時に存在してるような、せつないせつない曲。
キヨシローは、本人がいなくてもこんなにたくさんの人を巻き込んで、楽しませて、歌わせて。
なんてすごい人間なんだろう。
あれから一年経ってもちっとも湿っぽくならず、二日間で一番の祭りになったこの時間は、
間違いなく最高の時間だった。
ありがとう。


帰りには、閉店前割引になったフードコートを通ってお腹を満たしてから退場。


アラバキは東北に住んでいて良かったと思える事のひとつだ。
来年も、また参戦したい!