成功体験を捨てろ

よく自己啓発本とかビジネス本で表題の言葉を目にする。
過去の成功体験に味をしめて2匹目のどじょうを狙ったところで、
状況は刻一刻と変わっている。自分も周囲も変化している。
だから過去の栄光、ノウハウ、経験はいったん白紙にしてみろということなんだと思っている。


この言葉は転職者のためにあるんじゃないかとふと思ったのだ。
転職した人は前職での経験をそれなりに持っていて、
多くの場合はその経験を(多かれ少なかれ)評価されて転職を成功させている。
当然、その人の価値の土台には過去の経験がある。


しかし、その経験が転職後にプラスになるとは限らない。
社外的にかつてと同様の手法が通用しないのはもちろんのこと、
社内的にも「前の会社では、こういうやり方をしていた」なんてのは言うべきではない。
前の会社のやり方が劣っていたんならまだしも、
転職先より進んだやり方をしていたからといって、「進んでいるほうに合わせよう」
なんてことが簡単に起こるはずがない。
それはそれ。これはこれ。
過去が自分の価値を生み出しているのだという事実は認識しながらも、
過去だけを自分の物差しにしてはいけないのだ。
そういう意味では、日本の企業は色がついていない新卒を好むというのも分かる気がする。
これからじっくり企業の色に染め上げていけるから。


以上、自分の最近の実体験から。