『明日の記憶』荻原浩
バスの中で読んだ。
第二回本屋大賞2位! らしい。
若年性アルツハイマー病の発病を一人語り。
怖いよこれ。
主人公の年齢が母と同じで、父がそうなったらどうしよう?
なんてはじめは思いながら読んでた。
けど、すぐに自分への不安に変わった。
自分の記憶が失われたらどうしよう。
突然電球が切れるみたいに真っ暗になってしまったら。
大切な人たちを、思い出を忘れてしまったら。
「記憶を失う」ことってかなりなホラーだ。
ある意味最悪のホラー小説。
アルツハイマーは現在不治の病だそうだ。
主人公はそれをくいとめようとするけど、
映画「ディープ・インパクト」みたいな
結末がわかってるあまりに絶望的な戦いで、
懸命に努力するのがとても悲しい。
でも、病が冒すのは脳細胞だけで
魂はそのままで永遠に保たれるのだろうか?
とラストに思う。
「アルジャーノンに花束を」を連想し読んでみたくなった。
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