「ちびまる子ちゃん『わたしの好きな歌』」

10年以上前の映画原作漫画。
にいみさんが貸してくれた。でなければ読むことは無かっただろう。
ちびまる子ちゃんを読むのは15年ぶりくらいだ、たぶん。
全体を包む肯定的な空気がいいなあ。
なんというか、黒いところがないのがいい。
あったかい一家団欒、自分を偽ることが無い登場人物たち。
すべてが許容され、包み込まれるまる子世界は見ててとても心地よい。
 この作品、長編なんだけど、
根っこの特別なストーリー以外の、
いつもの学校、家での日常生活がたっぷりで、
もしかしたらこっちのほうがおおいくらい。
日常のちょっとした喜怒哀楽って面白いな、大事だなとなんかあとから気付く。
ストーリー展開としては無駄なとこなのかも知れないけど、
余計なとこがだいじなのかな、と思わされるのだった。
あとがきの文章がとても真摯で素敵。 
 
それにしてもアニメ化した漫画って、読んでるとセリフが
アニメの声優の声で聞こえてくるのはなんでなんだろう?
ちびまる子ちゃん―わたしの好きな歌 (りぼんマスコットコミックス)