ダ・ヴィンチ・コード〈上〉作者: ダン・ブラウン,越前敏弥出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/05/31メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 173回この商品を含むブログ (721件) を見る

ダ・ヴィンチ・コード〈下〉

ダ・ヴィンチ・コード〈下〉

今更ながら。
海外小説を読むのは久しぶりで、その文体がなんだか新鮮だった。
そういえば小説自体久しぶりだ。
この本、インテリサスペンス小説とでもいうのだろうか。
主人公=宗教象徴学教授、被害者=ルーブル美術館館長。
なのでキリスト教とアート関係がだめな人はけっこうつらい。
でもそこが問題なければ絶対面白いと思う。
謎かけも説明も難解な謎解き、
それぞれがそれぞれの正義のために行動する登場人物、
ストーリーの展開も、探しているものがどんなものかすらも
なかなか明らかにならないからドキドキするし、
謎が明らかになったときには感嘆のため息が出た。
 
しかしミステリーやサスペンスの主人公ってのは深い知識がないと成れないんだな。今時は人間の心理がわかって体力があるだけじゃだめなようだ。キリスト教ルネサンス美術とか、民俗学と妖怪とか、時刻表が読めるとか、カラダは子どもでも頭脳は大人じゃなきゃとか。
俺はどうやら探偵にはなれないようだ。
読む側が向いてるみたい。