頭文字[イニシャル]D THE MOVIE スタンダード・エディション [DVD]出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ発売日: 2006/02/15メディア: DVD クリック: 21回この商品を含むブログ (81件) を見る

原作漫画を高校のとき愛読していた。
どういう映画になったんだろうかとどきどきしたが、
予想以上だった。

原作をピストンで圧縮して無理やり2時間に封じ込めた力作。
技術やクルマのマニアックな話はおいといて、
とにかく速く走りたいという情熱が凄い。
熱量も倍増。
ラストまで一気に走りきる。
舞台は日本の地方のまま、垢抜けない田舎町。
そこを舞台に15年前の日本に居そうなファッションのアジアの兄さんたちが
広東語っぽいヒップホップやエイベックスのユーロビートをBGMに激走。
音楽もストーリーもレースも、キャラもカメラもやたら速くて熱い。
登場人物は全員我が強くて自信過剰。中国っぽい。
これは日本映画でも香港映画でもない、アジア映画!
 
イギリスの田舎町には、田舎の貧乏から成り上がるには
サッカー選手になるかロックミュージシャンになるかどちらかだ。
という考え方がある。
例えばオアシスやフランツ。
この映画でもっとも印象に残った台詞が
「人生で最も重要なのは自分に合った仕事を見つけること」
というもので、これは原作にはないものだった。
日本の20年以上前の、パワーも無いおんぼろクルマでも、
運転の技術さえあれば高価なハイパワーなクルマにも勝てる!
そういう意味合いを強調することで、アジアの若い世代に
エールを送ってるのだろうなと思った。
田舎の普通の若者がレースの世界でチャンピオンになるんだってことで。
例えば極東で最高に熱い映画を作るってことで。