めがねをかける

めがねをかけてみた。
一年位前に、雑貨屋でなんとなく買っためがねがクルマの中で眠っていたのを
久しぶりに見つけて、なんとはなしにかけたくなった。
太目の黒セルフレームでやや角ばった形の、なんとか紫外線を防げる程度の安物。
本来は裸眼で1.2くらいの視力があるのでメガネは必要としない。
もちろんメガネの習慣などは無い。
1年位前はかけてから10分もすると目が痛くなったものだったが、
今回は1時間くらいはなんとかかけたままでいられる。
クルマを運転することもできる。
本屋など行ってみる。
めがねをかけると、1,2割ほど目が悪くなったような気がする。
世界に薄い膜がかかったようなというか、いくらか感覚を制限されているような。
フレームがある分視界が狭まるし、プラレンズを通す分、光がにごる。
それでも、なんだか楽しい。
視界が狭まった分だけ周囲を気にせずにいられることからくるゆとりと、
これまでと異なった感覚で世の中を見ることの面白さか。
細かい字を読むときなんか、めがねを額の上にあげたりして
なんだか老眼のじいちゃんみたいだけど、
それでも、めがねって楽しいかも。
またかけたいかも。
 

夕方、隣町の居酒屋へ。
警察官になった友人と、トラックを運転する友人と飲む。
どちらの話も縁の無い職業の話。
とても面白かった。
トラック運転手が「青森(此処から約180㌔)は隣町だ」と言っていたのが
凄く印象的で、
そのうち絶対俺もクルマで福島までいくぞ!と小さく。誓った。