ふるさとのことば

秋田県の郡部に住んでいるので秋田弁が毎日そばにある。
職場の言語は日本語と秋田弁のちゃんぽんである。
なにしろ俺の上司(主任と課長)の一人称は「オラ」なのだ。
 
俺は小さい頃、秋田弁が嫌いで絶対使わないと誓っていた。
テレビで見聞きする言語とは違うし、響きが汚いし、
おじいちゃんたちが何を言っているのかよく判らなかったから。
秋田県では都会な地区に住んでいたので、そんなにわからなくても、
秋田弁使わなくても生きていけたってことも大きかった。
だから秋田県育ちなのにほとんどわからない。
 
今は職場と住んでいる場所柄もあって、少しは自分でも使う。
しばしばわからない単語が出てきて、周りに教えてもらう。
(でもすぐに忘れてしまう)
秋田弁は難解だ。発音が難しいだけでなく、
標準語から秋田弁への変換が難しい単語(例えば漬物→がっこ)が多いし、
それが名詞だけでなく動詞や形容詞などに広く存在しているから。
今日はこれを書きながら
秋田弁大辞典(http://www2.ocn.ne.jp/~wan2/akitaben/daijiten.html
で勉強している。
 
 

 
最近思うのは、
方言(秋田弁)ってとても情緒的な言葉なんだな。ということ。
職場であたりまえのように使われているから特にそう思うんだ。
感情をそのままの形で相手に伝えることが出来るように思う。 
ただ、論理的に物事を説明できないような気がする。
情緒と論理というのは相容れないんだろうか?