フジタさんちのお弁当

朝方、夢を見た。五時頃ぼんやりと目を覚ました。
よくわからん人物(自分の分身と思われる男)が何者かに追われて巨大なビルの中を逃げ回る夢。自分の覚えている夢のなかではかなりオーソドックスな部類だと思う。
昔よく見た夢。主人公が自分じゃないのは珍しいのかな?ただ逃げるだけでなく、なんか有ったようだが忘れてしまった。また眠りに入るときにぼんやりとさっきの夢のことを考えているとその続きが始まるのだが、俺は眠っているときは緊張感なしで牛のようにだらりとしていたい。よだれ流して。
 午後になって思い出したのだが、ほんのわずかなスピード違反で警察に捕まって切符切られた夢も見た。ちくしょーこれでゴールド免許なしかよ!ってやけにリアルな夢だった。夢の出来事は愉快ではなかったが、夢での出来事を思い出せたことは何だか嬉しい。たとえ脳のクリーンアップ作業だとしても。
 
今日の昼食はお弁当だった。
会社の上司のお弁当。上司の奥さんかお義母さんのお手製。
上司(30代後半男性)が出張先で昼食をいただく事になり。会社に持ってきたお弁当を無駄にするのはもったいないということで、俺が急遽ごちそうになることになった。
上司の家族もそんなことは予想しているわけが無く、全くの普段どうりのお弁当。
お弁当とはいえ、そこの家の食卓に招かれたようで緊張する。残さず、綺麗においしそうに食べなきゃなあ。
中身は、白いご飯に鮭とチキンナゲットと魚肉ソーセージとハム、うずらの卵ベーコン巻き、それにいくらかのおひたし(漬物程度に)だった。(これは俺の私的日記なのでメニューを書いてしまった)  ぎっしりつまっててかなり満腹。ココロもカラダも。今朝作られた家庭の味という雰囲気が伝わってきて食べてると自然に笑顔になった。俺が母の作った弁当を最後に食べたのは高校生の頃だったっけ。
 
いつかは俺も誰かのために弁当を作るんだろうか。