就職の理想と現実

ミクシィをやっている。
昨日の夜、知らない方からミクシィ内でメッセージが届いていた。
就職活動中の大学生さん(女性)から。
俺の働いてるような団体(JA)やその関係(農業関係)で働きたいのだそうだ。
彼女はそういうことを学んできて、社会に出て勉強したことを生かしたいらしい。
俺は彼女の就職に全力で協力したいと思っている。

俺自身、就職してから3年が過ぎ、初心を忘れつつある状態。そこに現われた就職活動中の学生は、とてもまっすぐで真剣に社会と自分について考えているように感じられた。もっとも、まだ2回メールのやりとりをしただけだが。
彼女が技術系の人間であり、学んだ知識を社会に還元しようとしていることも、大学で社会学を学び普通に事務員をやっている自分にはすごく輝いている生き方に見える。俺には農業関係の知識なんて全くといっていいほど皆無だし。
 
応援したい!と思う一方で、素直に応援できない気持ちも有る。
それは俺の属する業界にはいろいろ問題が有るから。給料が安いこととか、よくわからない商品を売るよけいな販売ノルマがあるとか、不祥事が多いとか。そういう業界的な問題。一番の問題は、農業をやりたくて就職しても、直接的に農業に携わる仕事にまわされるとは限らないということ。今の俺のいる団体だったら、若い女の子は受付とか来客のある窓口に配置される可能性が高い。ほかにも、まっったく土にさわらない部門もあるし。せっかく農業やりたいと思って就職しても、そんなんじゃ意味がない。しんどいところを知ってるからこそ応援しづらいこともあるんだ。 
 
 
しかし、2回のメールで彼女にそれを伝えることは出来なかった。説明しづらいし、俺の心配するようなことが杞憂に終わるかもしれないし。本人が意欲を持ってるのに水を差したくないし。でもいずれは言うべきだとも思う。
どうしたもんだろうかなあ。