周年祭1日目

7時出勤。
スーパーの前に大型テントを立てて特設野菜売り場を作る。
急ごしらえの八百屋さんという感じ。
軽トラ3台分くらいの売り物(青果物)がきて焦る。
この店ではイベントのたびに急ごしらえの特設八百屋を作るのだけど、
いつも行き当たりばったり。
レイアウトと什器はそのへんにあるテーブルを調達して適当に即興。
売り物はほぼ前日に発注、把握しているはずなのに、
値段は当日その場で決めてその場で値札を拵える。
勢いまかせで計画性があまりない。
そんなわけで朝はいつも疲れる。


ほぼ一日、そこで売り子。
熊本産のみかんや青森のごぼう、秋田のりんごや会社の先輩のうちで作ってると言う長ネギを売るのだ。
 お客さんはスーパーの外では、いくら買い物をしても
カードにポイントを溜めることはできないし、
品数だって少ない。少々不便だ。
だけど交渉の余地がある。
絶対的な価格がないから、商品を値切ったり、まとめ買いで安くしたり
それともおまけをつけたりできる。
コスト的には効率悪いし無駄なようだけど
やってみると販売員とお客さんの距離が近いし、
みかん1こおまけするだけで売ってるほうも買い手の方も
なんだか嬉しいしやりとりが楽しかったりする。




夜、空腹にビールを飲んだら気持ちよくなって
突然キムラ君のうちに遊びにいく。
キムラ君は同じアパートに住んでいる。俺のちょうど上の部屋。
ちょうど上の部屋に行くのに酔ってるから部屋を間違えてしまった。
ごめんなさい。
快く迎えてくれたキムラ君と、
この特殊な地域と特殊な職場についての話をする。