村にコンビニができる?

秋田県の農村の話。
人口3000人の村に、初めてのコンビニエンスストア建設の話が出ている。
村に商店は数えるほどしかなく、村外のコンビニは一番近いところでも中心地から15キロ離れている。地域住民にも、観光客やドライバーにとっても便利になるということで、中心部に近い県道の交差点そばに建設を計画している。
 都会の人から見れば、何で今頃まで無かったんだ?とかあって当然じゃない?という感じだろうが、村ではそう簡単にはいかなかった。「子どもの教育に悪影響」「ごみが路上に捨てられる」「村唯一のスーパーの経営に悪影響」「農村のイメージが悪くなる」「産直センターに悪影響」などなど、反対の声が大きかった。
 ついには建設を予定しているJA(農協)が「コンビニエンスストアはあったほうがいい?ないほうがいい?」と、高校生以上の全住民と村で働く人たちにに問うアンケートを実施。開票してみると、全体では賛成が5割(1500人)、反対が3割(900人)という結果だった。
 賛成のほうが多い!建設決定!ということには簡単にはならない。JAは
 組合員(株主のような)の意思を受けて運営される協同組合(株式会社のようなもの)であり、組合員の賛成を得なければ動けないからだ。アンケートの結果は、組合員に限って言えば建設賛成461票、反対465票。僅差で反対のほうが多い。
 コンビニ建設の計画を立ててから早3年。俺としてはあったほうがいいと思うんだけどな。どこか遠くの村の話でした。