初めての結婚式

友達の結婚式に招待された。
中学時代からの友達で、しばらく音信不通だったが、ある日俺の勤め先に偶然仕事で来ていて(営業?挨拶?聞き込み?)偶然再会。世の中は狭い。


朝すぐに出かけるつもりが、予想外にアパートの防災設備の点検。普段絶対に他人に見せることのない、最高に散らかった部屋に立ち入られる。


10時半までに来てくれと招待状に書かれていたので10分遅れで式場へ。
会場には誰もいなかったのでおそるおそる新郎側控え室を覗くと、白い紋付を着て煙草を吸う友人の姿!あんまり緊張しているようには見えない。相変わらず。
彼の両親のほうが落ち着きがないように見える。お父さん、式のスケジュール表を見る手が震えてたし。
そのまま親族と一緒に神前結婚式に参列し、なぜかその流れのままで親族の写真
撮影にも参加。その後も新郎控え室にお邪魔してた。


12時半からの結婚披露宴。式場は地元の大きなホテル。
結婚式に出席するのは初めてで(なにしろ友達が少ない)、どんなんなのか興味津々だったがとても有意義な時間だった。
常にポジティブなエネルギーが溢れてて、座っているだけで幸せな気持ちになる。世の中にはこんなにいいことが有るんだ!って歌が聴こえるような。
やっぱり感動するし。
2人がどういうふうに育って、どういうふうに知り合ったんだということや、周りの人たちの思いに。とくに細かいところにぐっと来る。
新郎の幼稚園からの友人は、お互いの性格が豪快と繊細、前向きと後ろ向きで全然違うしそのせいで衝突も多いけど、だからこそ尊敬してるしずっと友人として付き合ってこれたというスピーチをしてて、感動させられてしまった。新婦は学生時代にずっとバスケ部で、お母さんは毎日欠かさずにお弁当を作り、お父さんは試合のたびにカメラを回してたとか。今になってその大変さが分かる。また、新婦が持っていたブーケは、かつて新婦のお母さんが結婚式で使い、その後新婦のお姉さん、妹も使ったものだとか。そういう想いに、普段鈍感で気付かないからこんなときにこそ気付かされて、余計に響いてくるのかもしれない。生きてきたことの具体的なエピソードが、ディティールが胸に刺さるんだ。


だからつい長居してしまい、2次会に参加しただけでなく、3次会のカラオケまで楽しませてもらった。帰宅したら23時!
日曜日は絶望だが、その分充実した濃い時間を過ごすことができて本当によかった。新婚夫妻は隣町に住んでいるし、是非近いうちに飲みに行こうと思っている。


ついでに、披露宴で隣に座ってた新郎の高校の同級生が、昔々俺の妹と付き合ってたことがわかり、面白かった。1,2ヶ月の間だったらしいけど。兄は全然知らなかったし(彼女は交友関係が派手だったから)、興味本位でことの顛末を聞いてしまった。目の前の好青年が妹のことを好いていたってのもなんか嬉しかった。