アパートの屋根の上

afterashita2007-08-02

夕方仕事を終えて帰ってきたら、アパートの裏手に足場が組まれていた。
鉄パイプと鉄板で組まれた簡素かつ丈夫そうなその足場は、階段のような形でアパートの屋根の上を指していた。このアパートには4年住んでいるが、屋根の上に登ったことは一度も無い。好奇心から、一も二も無く登ってみることにした。カンカンと軽い音を立てながらペンキが垂れてカラフルなマーブル模様になった足場を登る。思ったとおり、それは屋根の上まで続いていた。
上の世界はとても明るくて気持ちがよかった。ちょうど風が涼しい夕方頃。
屋根にはそんなに傾斜は付いておらず、慣れると不安定にならずに歩くことができる。周りに高い建物がほとんどないから、村中の空を見渡すことができる。遠くの並木に夕日が沈みそうになるのが見えたからあわててカメラを取りに部屋まで戻った。
おそらくもう2ヶ月くらいでこのアパートともおさらばだ。
最後に屋根に上がれたこと、高いところから村の風景が見れたことをとても幸運だと思った。
ケータイで撮った写真はさっそく待ち受けにした。