プライスなんてとっくにレス

昨日からの続き。


俺は(男はみんな?)気に入ったモノを集めたいという願望がある。そんでもってそれを大事に取って置きたい。光るものを拾って巣にもって帰るカラスみたいに。当然巣はお気に入りのぴかぴか光るがらくたばかりになる。
ずっとそれでいいと思ってたんだけど。。。


学生になって一人暮らしを始めたのは8畳ワンルームのアパートだった。4年後、就職して引っ越したのは8畳リビング+6畳和室の広ーい物件。そして今は5.5畳の実家の部屋が俺の空間。
部屋が広くなったときには「ソファー置こう!」「大きいスピーカーが欲しい!」とか思ったもんだ。クルマ関係のモノも増えた。でも、実家に帰ってきたら、それらはちょっと余計な気がする。5.5畳にベッドとソファーとテーブルと椅子はかなり厳しい。


少しでも空間を生み出すために、使っていないものは思い切って処分することにした。増やさないようにする、んじゃ追いつかない。減らさなきゃ。中学生のとき買った洋服は全部捨てた。高校のとき買ったマンガは結構売った。二十歳頃に買った洋服はリサイクルショップに持って行った。雑誌もフリマやブックオフで放出。


結果、スペースはそこそこ生まれた。しかしショックを受けた。売り払ったものは、買ったときの価格の10分の1の値打ちも無かったから。ダンボール一箱で500円とか。秋田のフリマの相場の安さにはかなり驚かされがっかりしていたけど、お店での買い取り金額があまりにも安いからフリマで叩き売ったっていいんじゃないかとさえ感じる。いや、いくらでも鮮度が残っている(価値が感じられる)うちに友達に譲っておけば良かったとか。


ライフスタイルを変えなければいけない。変えたいと思う。
「いつかなくなるものをもとめちゃいけない。そいつで遊ぶためにこの世はあるんだから」このあいだまで、ほぼ日刊イトイ新聞のトップにあったのはそんな言葉だった。
「何かを得るためには、何かを失わなければならない」とはよく言われることだけれど、それって「何かを失わなければ、何かを得ることはできない」ってことじゃないか?


物質的に豊かなのもいいけど、精神的にも豊かでありたいと思う。