もうからない

afterashita2007-12-14

旅行中の11月、島根県のもうけ神社へ参拝。
山奥にひっそりとある小さな神社。金ぴかでもないし御守りがやたら高額で売られているわけでもない。お金に余裕が有るようには見えない地味な社。
手は合わせたものの、当然お賽銭はなし。


あちこちさまよってよく分かったけど、世の中もうからない町ばかりだ。日本の国土のほとんどは地方と呼ばれる地域。率直に言って日本できらびやかで景気が良さそうなのは一部の大都市の中心部くらい。その周辺が中くらいだとしたら地方や田舎は中の下とか、下の中とかいったかんじだ。俺は秋田と福島しか住んだことは無いけど、どこの地方もきっと同じようなもんだと思う。
海に面した町も山の奥の村も、同じように小さな集落の集合体で、ご先祖が残した狭い土地を守って地味に暮らしている。ぱっとしない仕事をして、ぱっとしない家に住んでいる。観光地とか名産品はどれも暮らしてる人からみたら大したことなくて、休日には自分のところよりずっと栄えている(ように思える)ちょっと遠くの市まで買い物に出かけたりする。


きっとどこもそんなもん。分かりやすい儲け口なんてもんは無い。みんな普通に、地味に暮らしてる。それが当たり前だし、それがきっと正しい。
そんなことがわかったってのが旅の収穫。


もうけ神社だって、きっと儲かってない。