旅の食事について

afterashita2007-12-15

旅行中の食生活についてよく尋ねられる。
さぞかしあちこちで美味しいもの食べてきたんだろう?と。


そんなことはない。
常に節約の意識があったし、美味しいと評判の有名店なんてそうそう知らないし見つけられるものでもない。栄養的にも偏ってしまう。○○牛や取れたての魚を使った寿司なんて簡単には口にすることができなかった。


 クルマが生活の中心だったこともあってか、結構よく食べたのはバナナ。日持ちするし簡単に食べられる。栄養価も高いし、何よりどこでも売ってて安い。日本を旅行してるなかでフィリピンやエクアドルのバナナを食べてるっていうのもおかしいけど。バナナにはお世話になった。
 次に挙げるとしたら、コンビニで売ってるカップラーメンタイプの春雨。寒いときに手もカラダも暖まるしお腹も膨れた。普通のカップラーメンと違ってスープを全部飲みきれるし、カロリーも総じて200cal以下なので健康的だと思う。
 それから、牛乳。クルマの中で眠るのは慣れてきてもやっぱりどこかにだるさが残る。睡眠時間が長くなっても眠りの質は深まらない。そんな夜に牛乳を飲むとホルモンの関係とかで眠りが深くなる。これを実践し始めたのは一ヶ月を過ぎてからだったけど、疲れがたまり始めたときだったからすごく救われた。ただ、コンビニで500ミリの牛乳買うとやたら細いストローつけてくれるけどあれはいらないかな。


 外食先は、定食屋が一番多かった。やっぱり白いご飯と味噌汁におかずが何品かっていうのが理想の食事。大戸屋やごはん屋には行かなかった。たいていはあちこちの何となく良さそうな店。
 写真は佐賀県嬉野温泉の「宗庵よこ長」。美味しんぼにも登場した「温泉湯豆腐定食」。温泉のアルカリ性のお湯で湯豆腐を作っているから豆腐が溶けてとろとろ。つゆも豆乳のような感じで出汁と塩気が加わっててうまい!しかも定食790円!安い。
 一番通ったのは屋久島の「みち草」。3日間夕食を食べに行ってた。宿の近くに他に食堂が無かったってのも大きな理由だったけど。話してたら焼酎おごってくれて、みかんもくれた。ありがたい。首折れ鯖の刺身とかトビウオだとか島の焼酎だとか、屋久島の美味しいものはここで食べた。名刺貰ったから宣伝。
 一番良かったのは松江市の「山一」(名前うろ覚え)。駅から真っ直ぐ行った橋を渡った所。雨の日でお腹が空いててなんとなく入ったんだけど、とにかく良かった。刺身定食にはブリあじさざえの刺身、しじみの甘辛煮、ほうれん草の胡麻和え、たっぷりしじみの味噌汁、それにたっぷりの漬物。名物のしじみがおいしくてとにかくご飯がすすんだ。おでんもやってたから、3点ほど頼んだ。ぎょうざ天という食べ物を初めて食べた。もう完璧に満腹で、お腹も心も満たされた。ご飯多めでくれるし、おしぼりとお茶を食前と食後にくれるし。心遣いもありがたかった。是非また行きたい。


ただ、ときには入って失敗と思うこともあった。焼き魚定食を頼んだらたぶん冷凍の魚で、味噌汁には千切りキャベツが浮かんでた鹿児島のあの店。
焼き穴子定食を頼んだら100円回転すしの穴子みたいだったのに1700円もした宮島のあの店。入ったことを後悔。


美味い定食屋とそうでない定食屋の見分け方はどこにあるのか?俺にはまだわからない。美味しくない定食屋を見分ける方法でもいいから、知っている人がいたら是非教えてもらいたいものだ。はずれが無いからっていつも大戸屋じゃつまらないから。「ふつうに美味しい食堂」に行きたいといつも思っている。