HY(ハングル読めない)

afterashita2008-02-24

ハングル文字が全然読めない。
ガイドブックを読んでたら、とりあえず母音と子音が偏とつくりみたいに合体した文字だってことはわかったのだけど。作られ方がわかってもさっぱりわからない。クルマに興味が無い人が道路を走ってるクルマ全て同じ形に見えるように、俺もよくよく目を凝らさなければ見分けることができなかった。


韓国では現在漢字はあまり重要視されていないらしく、街を歩いていて目にするのは圧倒的にハングル文字。新聞も漢字は見出しに使われる「朴」「李」といった名前の頭文字くらい。天気予報もハングルだったから、明日の天気がさっぱりわからん。
地下鉄には毎日乗っていたのだけれどそこでは駅名の英語表記が常にあり、漢字表記も補助的にだが書かれていた。漢字表記は中国語の漢字。漢字だったらすぐに分かるのだけど、英語表記は漢字を韓国語で読んだ読み方で書かれていた。例えば「東大門」はDongdaemun(トンデムン)。「二村」はIchon(イチョン)、「仁川」はInchon(インチョン)。まぎらわしいよ!
たまに漢字表記がないのでガイドブックを常にふところで握り締めていた。


しかし、社会の授業で習った韓国の感じの読み方はまるで役に立たない。歴史の授業で習った「江華島」事件、舞台は韓国読みでは「カンファド」。歴史でやった国「百済」は日本語で「くだら」韓国読みで「ペグチェ」。これ絶対わからない!!
最近は新聞のルビで韓国語は韓国語読みのカタカナでルビを振っていてそれはとてもいいことだと思う。少なくとも相手の国の代表的な事柄くらいは相手の言葉で知らないと話ができないから。


韓国ではあまり英語を話す人に出会わなかった。露店で片言の日本語を話す人にはよく会った。
俺は英語が得意ではないので、英語が得意ではない人と会うとちょっと嬉しくなる。お互いに真剣に意思を通じようとするから。ほとんどの韓国の人とは「お互いの言葉がほとんどわからないだろうな」という共通の認識が会話をするとすぐに生まれ、そのおかげで極めてシンプルかつストレートに意思を表明しあうことができた。もう、アイワナ〜とか余計なことは言わない。指差しとか、ハウマッチ?とか○○(行きたい場所)とかの単語にオーケー?を添えるだけ。分からない同士だと話が早い。相手の答えは「ダメ」か「いいよ」しか分からないし。


16世紀、世界中を航海し布教に励んだイエズス会の神父たち(フランシスコ・ザビエル達)は全く言葉が通じない人たちにどうやってキリスト教の教えを伝え、そして信仰させることができたんだろう。そんな抽象的で説明が面倒な概念を。信仰の力ってすごい。今日はそんなことを思った。


写真は韓国のお寺にあったピンクの行燈。