かなまら祭り

afterashita2008-04-06


川崎市で行われた「かなまら祭り」に行ってきました。
毎年この時期に行われる由緒正しいかなまら神社の神事。
男性器型の御神体が奉られたおみこしが町を練り歩く神聖な行事。というより、奇祭、とんまつりとして有名らしい。海外でも有名だとか?


みうらじゅん氏の本でこの祭りを拝見し、今回たまたまいろんなタイミングが合って行くことが出来た。こんな祭りにどれだけ人が集まるのか半信半疑だったが、川崎市から最寄り駅までかなりの人で混雑している。駅を降りると「ここはどこの国?」って思ってしまうくらい外国人が多い!たぶん全体の3割くらいは外国人。すごい!


神社の境内は人でごった返しており、満員電車ばりの混雑度。人とぶつかるばかりで全然前に進まない。でかいカメラを構えた人がやけに多い。外国の取材クルーの大型ビデオカメラには「ロイター」の文字。この祭りのニュースなんてTVで見たことないけど…。きっとどこかの国の「世界こぼれ話」とか「世界びっくりニュース」かなんかで流れるんだろうなあ…。


境内には御神体のマークがついたのぼりが何本も立ち並び、御神体をかたどったグッズが沢山並んでいる。キャンドルや、マークの付いた絵馬。俺はそういう形のチョコレートをお土産に購入。
御神体型のさずかり飴は飛ぶように売れている。黒や黄色や白や赤、色とりどりの棒付きさずかり飴をぺろぺろ舐めてる人が男女問わず多数。ここでしか見たことがない光景。木や石でできた御神体に触って写真をとる外国人夫婦(撮影頼まれた)、御神体にまたがって笑顔でポーズを決める女性。今日この場所ではなんでも許されるらしい。


そうしているうちに神輿の出発時間。3基の神輿が順に立ち上がり、それぞれ神社の前で小刻みに天を突く動作を繰り返し(誰が見てもピストンの動きを想起するに違いない)、動き出していく。川崎の町を練り歩くのだ。クレイジー!その3基の中でもとりわけ目立つピンクの神輿。通称エリザベス神輿はニューハーフの方々が担いでいるので見た目もとっても華やかだ。その掛け声は「でっかーいまら!、でっかーいまら!」テンション上がったまま突き進んでいくのだった。


これほんとクレイジーで明るくてばかばかしくて楽しいお祭り。老若男女問わずみんな笑顔で楽しくなる。たまにははめをはずして開放的になるのもいいのかも。妙に国際的な雰囲気と底抜けの明るさを味わうために、来年も参加したいなーと思ってしまうほどの素敵なお祭りでした。