書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)作者: 寺山修司出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/06/25メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 100回この商品を含むブログ (159件) を見る

寺山修司の自由自在なエッセイ。
今更ながら。電車に揺られながらあっという間に読み終えた。
30年前なんてわからん。
どんどん素敵なアイデアがアタマから涌いてきて、それを勢いで原稿用紙に叩きつけてる。煙草をくわえながら一気呵成の勢いでがしがし書き進む寺山修司が目に浮かぶ。いい意味で勝手な思いつきとぶっ飛んだ飛躍で<大尻を抱け!>なんて煽り立てる文章がすごく格好良いのだ。


ハイティーン詩集というコーナーなどはまるで銀杏ボーイズという青さと荒々しさ。「百行書きたい」という詩が有ったが俺には百行ほどの欲求があるだろうか。


一番気に入ったのは
「人生を語るには方言が一番ふさわしい。」
という一行。
地元でも大地でも、地に足をつけてなけりゃ人生の話なんてできないよ。