ゴッドファーザー [DVD]出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン発売日: 2004/10/22メディア: DVD クリック: 30回この商品を含むブログ (240件) を見る

ゴッドファーザー3部作を見た。
イタリア系マフィアのファミリーの物語。
今までちゃんと見た事がなかったのだ。


3作とも3時間近い長編。それぞれNHK大河ドラマもびっくりの濃い内容。
シチリア島出身の少年がニューヨークに渡り、生きていくなかでだんだんドンになっていく。最初は組織もないし悪い人間でもなかったのに。マフィアは移民にとって必要な存在だったのか?


この物語はアル・パチーノがマフィアのドンになり死んでいくまでの記録。第一部ではふつうの若者だった彼がマフィアの「仕事」と跡継ぎという「役割」によって次第に顔つきが変わってくる。第2部では表情を変えずに殺しの指令を出すようになる。組織の成長のためには手段を選ばない、何者も信じない男。それが第3部では引退のことを考え、娘の将来を心配する。「上がり」を宣言しようとする。だけどふつうのじいさんになりたくても、なれないんだ。あまりに手が汚れているから。


マフィアの「ファミリー」というのは組織であり、家族なんだ。一緒にママの作った食事をいただき、それぞれの家族同士のつながりもある。なんだか日本の「組」組織よりなごやかな気がするのはどうしてだろう。「組」組織は親父と兄弟の男性的序列社会だから女性的な視点が欠けているのか?とか思ったり。


それから、昔のイタリア移民の作業着と普段着の中間みたいなファッションがすごく格好いい。着古したシャツにベストとジャケット。味の出た服をジャストサイズで着ているのが土っぽくて男らしい。
今見ておいて良かったと思う。