坊っちゃん (新潮文庫)作者: 夏目漱石出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/04メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 108回この商品を含むブログ (188件) を見る

afterashita2008-04-22

夏目漱石の代表作。
思ってたより短くてあっという間に読み終えた。


徹底的なエンターテイメント小説だった。面白かった。
笑いあり涙ありアクションありの娯楽大作。
主人公は無鉄砲で学校の2階から飛び降りたり小刀で指を切ったり。100年前の人もここで微笑んでいたんだろうな。
驚いたのは、すごく物語がイメージしやすいこと。
主人公のキャラクターが真っ直ぐ一本気で分かりやすいし、周りの人物達も一癖ある人たちばかり。西田敏行とか谷原章介とか樹木希林とか?こんな役どころあるある!って気がする。学校を舞台をしたコメディ。
夏目漱石は映画が生まれたのと同時代の人間で、映像なんてきっとほとんど見たことがなかったはずなのに。なんてわかりやすいんだろう。
力の有る文章、普遍性の有る文章ってこういうことなんだろうかと思った。


写真は松山の道後温泉。坊ちゃんは松山の物語だから。