時をかける少女 [DVD]出版社/メーカー: 角川ヘラルド映画発売日: 2006/10/20メディア: DVD クリック: 49回この商品を含むブログ (65件) を見る

筒井康隆原作、大林宣彦監督。原田知世14歳のデビュー作。


尾道の町が落ち着いたとてもいい雰囲気を出している。白い漆喰に瓦屋根の家が並び、ちょっとした時代劇のよう。帰り道には崩れかけた土塀の残る坂道があるし、同級生の家は代々続く醤油屋。歴史が積み重なっている町は猫が鳴いているだけで何かが起こりそうな気配があって、ふつうの住宅街よりずっと新鮮。ちょっと行ってみたくなった。


奈良美智が大学時代に同級生を集めてこの映画の上映会をやったそうだけど、その気持ちけっこうわかる。原田知世が初々しくて可愛いのだ。金八先生に出てた頃の上戸彩を彷彿とさせる。逆か。今の女子高生と違ってもちろんすっぴんだし、髪だって黒くてやけにボリュームのあるショートカットだし、演技だって上手くはないけど。しかし、なんでかとても可愛い。これがアイドルの力か!?


CGが無い時代のSF、タイムトラベルの描写はやっぱり古さを感じて笑っちゃうようなところもあるけど、時間が回る映像はとても格好よかった。堤幸彦監督の作品かなんかでこういう映像を見たことが有るような気がする。オリジナルを観るのは初めてだけど、まねをした映像はきっと何度か観ているんだろうな。


ところで彼女は当時14歳、今39歳。自分は現在ちょうどその間くらいの年齢だけど、どっちかというと今の原田知世さんのほうが好きだな。とか余計なことを思ったりした。