しをんのしおり (新潮文庫)作者: 三浦しをん出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/10/28メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 22回この商品を含むブログ (132件) を見る

先月旅行中に購入した一冊。
友人の女の子に薦められて、司馬遼太郎の一冊を手放した代わりに入手。
作家、三浦しをんのエッセイ集。
お台場に出かけたことやマンガの感想、コムデギャルソンの洋服が欲しいこと等、書きたい放題。


すごく失礼な感想で申し訳ないけど、一読して、作者はきっと可愛くないんだろうなと勝手に思った。
部屋で読書しては勝手な妄想にふけっているし(それはまだいいとしても)、
宝塚が大好きだし(知り合いの宝塚好きな女性達の浮いた話を聞いたことがない)、弟に「ブタさん」て呼ばれてるし(これはまずいだろ)、なにより一冊読んでも家族以外の男性が全く出てこなかったのだ。
そういう雰囲気から総合して。(いや、別に可愛くても可愛くなくてもどっちでもいいし、男性にもてようがもてまいがどちらでもいい。書きながら一応ググってみたらごく普通の方だった。)
というよりそれ以外の部分で、自分を客観視し赤裸々に私生活を書いて笑いをさそっている部分が多く、それはそれで楽しいし面白いのだけれど、男性としての自分は幾分引いてしまうのだ。


女の子の本音トークに男性は興味があるが、それは有る程度の範囲である。少なくとも自分は。うわっつらの、あっさりしたところまででいいのだ。女の子にしか分からないような、普段決して男性に見せることのないようなディープなところに関しては正直知らなくてもいいし、聞かないほうがいいんじゃないかとも思う。それがどんなに面白くても、というより女子にとって面白さをますごとに一歩ずつあとずさりしてしまう。


例えば、

臨死!! 江古田ちゃん(1) (アフタヌーンKC)

臨死!! 江古田ちゃん(1) (アフタヌーンKC)

↑は正直きつい。これも「しをんのしおり」を薦めてくれた友人は面白がっていたが。単行本を読んだときは半分くらいでお腹いっぱいになり、後半は一応一冊読みきっておこう、という一念でページをめくった。えぐいのだ。男にとっては。なんていうか負の部分がセキララになっててぐったりする。女でいることが大変なのはわからないでもないけれど、そんなに教えてくれなくてもいいのに。


彼女の部屋に有ったこの本。

東京の男の子

東京の男の子

ナナナンキリコさんは好きだし、安彦さんも絵柄だけなら好きなんだけど。
そこまで語らなくてもいいじゃないか、という。ナナナンさんがどういう男を見てムラムラくるかとか別に俺知りたくないし。


要するに、自分(男性)には女性に対するある種の幻想(願望?)というものがあり、それをくずしてしまうような現実を見せてくれるな。そう切に願うのだ。