帰国!

昨日日本に帰った。
東京は暖かい。
今日は空が澄み切って、なんだかもう春になっているんじゃないかという気がしてくる。
秋田や札幌では今頃冬祭り、雪祭りの時期なんだろうけど。


この旅で、帰国前が一番たいへんだった。
一番怒って、しゃべって、疲れた。


2月6日。
デリー空港から中国広州へ飛び、広州で乗り継いで日本へ帰国するはずだった。
が、中国行きの飛行機が突然キャンセルになった。
原因は不明だが、帰国は延期。
二日後の同じフライトまで待たされる事となった。
チャイナサザンエアラインという航空会社が用意したホテルに二泊。
ドル払いでも領収書があれば滞在費は支払ってくれるとのことだったので、
そこで人生初のルームサービスを呼んだりして、とにかく寝て過ごした。
二日間の宿代・食事代は計4700ルピー。宿からは110ドルとして請求された。
一割ほどレートが悪いがそこは会社が負担する経費。気にも留めなかった。
そして別に空港までのタクシー代として500ルピー(10ドル)。


2月8日のフライト時に計120ドルの支払いを求めた。
が、航空会社のインド人スタッフは5200ルピーとして支払おうとし、
ドル払いを要求したら空港の両替所でルピーをドルに両替した
計106ドルを支払おうとしてくる。
14ドル足りない!


何故俺は二日間も足止めされて、支払う必要の無い14ドルを負担しなきゃいけないんだ?


そう強く主張。
あちらの会社のインド人スタッフは全く判ってくれなくて、とにかくこれしか払えないと言う。
俺はいらいらして、怒って、怒鳴った。
この旅で一番腹が立った。
話し合いはまとまらず、チケットカウンターで決着が付かずに、
飛行機に乗るタラップの前で最終的な交渉。
あちらが手渡そうとする106ドルをとにかく拒否し、
「もうフライト時刻だから」と腕時計を示してくるけど、
絶対に折れない気概でお金は受け取らずに飛行機に乗った。


で、機内で少し冷静になって考えた。
このまま120ドルを要求し続けても、乗り継ぎで日本に帰らなければいけない俺が絶対不利。結構いい部屋に泊まれたし、食事も美味しかったし、
14ドル損するとしても106ドルを受け取っておいてもいいのでは?


いや、もしかして、この飛行機に俺が交渉すべきインド人スタッフは乗っていないのでは?


悪い予想は当たり、俺の交渉すべき相手は機内にはいなかった。
そして中国では忙しく飛行機を乗り換え。


というわけで、二日間デリーに余計に滞在し、その費用120ドルはもらえないまま帰国してしまったのだった。


でもとにかくここはトウキョウ、日本。
にっぽんばんざい!