「告白」湊かなえ

中島哲也監督映画の原作。
読後、ねっとりした怖さに包まれた。
3歩後ろから悪意をずっと向けられているような悪寒。
人の不幸を粘っこく望んでいる人間がいるという不快感を感じる。


小説は6部構成、最初の1部だけが女教師(松たか子)の語り。
その後にも話は続いていくのだけれど、
全てにおいて、鍵は「母の愛」。
そんな根源的な愛情は、強い感情だからこそ強い影響も与える。
プラスにも働くし、マイナスに働くととんでもなく大変なことになる。
それがおそろしい。


父性愛?そんなの屁でもねえな。